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相変化

→湿った空気の理解(天気と密接に関係)

相変化(相転移)…質的な違い

e.g. 氷→水の場合
        熱を加えても分子間の結合を切るのに使われ温度が上昇しない

融解熱 3.34 [J/kg] 氷→水
蒸発熱 2.50 [J/kg] 水→水蒸気
昇華 2.83 [J/kg] 氷→水蒸気

逆向きの相変化では、同量の凝結熱を放出
⇒潜熱

・蒸発

  1. 水面から蒸発する分子の量
    →エネルギーの高い分子が結合を断ち切り飛び出す(→潜熱)
    →温度で決まる
  2. 空気中から水面に捕捉される水蒸気の分子
    →水面近くの分子数と分子の運動速度に依る
    →水蒸気量と温度で決まる
1の方が2より多いと水は蒸発していく



・飽和
1と2が釣り合う(平衡)→「飽和」
このときの水蒸気圧(水蒸気の分圧)→飽和水蒸気圧

\begin{picture}(24,12)%
\put(0, 4){\line(0,1){8}}
\put(0, 4){\vector(1,0){24}}
\end{picture}
  温度のみの関数

Tetens(ティテン)の式

(3.37)



→実験値によく合う近似式



・沸騰
飽和水蒸気圧がまわりの気圧と同じになる温度で沸騰



NAGASHIMA Masahiro 2010綛弥生 16日