kyozai
自作天文教材
というほど大したものではないけれども、100均で手に入るようなものを ちょっと工夫するだけで、 学生の目を引きかつ理解の手助けになるものを紹介してみる。
月の満ち欠け
日周運動
金星の満ち欠け
月の満ち欠け
単に100均で買ってきたビーチボール(ビーチバレー用のもの?) を膨らませ、 マジックで半分黒く塗ったもの。 月の満ち欠けを正しく答えられる学生は実は結構少ない。 月が立体であることを考えると、昼と夜の境界線の端は、 必ず180度反対側になければならない(写真は適当なので、多少歪んでいるのは勘弁してください)。
これをぐるっとゆっくり一回転させると、 学生の間からため息のような歓声のような、 なるほど的な声が漏れるのを聞くことができます。
ボールについてる「しみ」は気にしないで下さい…。
日周運動
これもつまづくものの一つ。 簡単な問題には答えられても、 日周運動を引き起こす地球の自転を、 自分がいる緯度のところからの眺めとあわせて イメージできていないため、 ちょっと捻った問題にあたると混乱する。
ここに示すのは、ビニール傘に豆球をべたべたくっつけたもの。 これを広げて、部屋の電気暗くして、 ゆっくりまわす。
傘の軸付近にある豆球が北極星に対応する。
この時、地球儀があるとなお良い。地軸の延長線上に傘の軸があることに気づけば、 地球の自転により、みかけの運動としての日周運動というものを理解できる。
ビニール傘だと光が反射してしまうので、布の傘の方がいいかもしれない。
時間をかければもっとスマートなものができると思いますが…。
授業中、これをおもむろに教卓の下から出して広げると、結構ウける。
持ち運びも便利(普通にたためば良いので)。しかし、 晴れてる日はちと恥ずかしい。
なんか前半の写真がブレブレですが、まあわかりますよね?
金星の満ち欠け(2010.6.8)
上の小さいものです。発泡スチロール球を半分黒く塗って竹串に挿し、白い側を内向きにしてホットボンドで くっつかえただけです。台は100均で買った園芸用のもの。ホントはフラフープが良かったのですが…。
金星の公転半径は0.72天文単位、地球は1天文単位なので、地球は金星のすぐ外側をまわっています。 カメラの視点は、だいたい金星と地球の公転半径の比になるようにして撮影しました(無論、公転半径と金星の大きさの比は正しくありません)。
金星の満ち欠けの形と大きさの関係がよくわかると思います(ピントが遠近同時に合わないのは仕方ないですが… 三脚使って絞らないとダメですね)。
下の大きいのは月の満ち欠け用です。これをかぶってぐるぐる回すと月の満ち欠けが目の前で展開されるのですが、 ちょっと小さすぎかも。これは確実にフラフープぐらいの大きさのものの方がいいですね。
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Last modified: Mon Jun 1 18:49:27 JST 2009