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昔は自然と調和していた?
中谷宇吉郎(人工雪を作った人)の随筆より
- ロンドンに下宿していた時(戦前)「......それと今一つは、当時の日本の経済状態も、一つの要因をなしていた。清浄野菜などは夢にも考えられなかった時代のことである。寄生虫の心配なしに、生の野菜がばりばり食べられるということで、何だか別の世界に来たような気がしていた。」
- その後北海道大学に赴任してから「北海道の気候は、ああいう西洋風の野菜の栽培には適しているはずである。しかし市場にあるものでは、下肥を使ったかもしれないという心配が大いにある。それで庭の一部に小さい畑をつくって、そこで妻がレタスを作ることになった。」
- 下肥=糞尿
- 安全にサラダが食べられるのは、化学肥料のおかげ
- さもなければ、よほど手のこんだ栽培法(もちろん価格にはね返る)