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水銀、scale ともに温度によって膨張・収縮し、正しい値からズレが生じる。補
正を行い、水銀温度 0
Cにおける値に換算する。以下、付着温度計の
温度を t [
C]とする。
温度補正値を
とし、温度補正後の圧力を
とすると、
 |
(4) |
である。水銀の体膨張係数を
, 管の線膨張係数を
とすると、水銀
が膨張している場合は本当の気圧よりも高く表示され、逆に管が膨張している場
合は低く表示されるので、補正前後の圧力の比は、
 |
(5) |
となることがわかる。これより、温度補正値
は、
 |
(6) |
となる。ここで、
[
C
],
[
C
]である。図3に、
温度補正値を示す。
図 3:
温度の関数としての温度補正値。
![\includegraphics[width=0.5\hsize]{temp_corr2.eps}](img38.png) |
NAGASHIMA Masahiro
平成20年5月17日
since 24 April 2003