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ダストがメートルサイズにまで成長すると、ガスとの相互作用(粘性)により、数
百年で太陽まで落ちてしまう(「危険領域」)。どのように回避するか?
ダストの沈殿がすすむと、ダスト層が自身で重力不安定になる(Jeans不安定と本
質的には同じであるが、Kepler回転している効果を考慮する必要がある)。
→ディスクの分裂→「微惑星」の誕生(km)→自己重力天体→原始惑星
つまり、重力不安定で、ミクロンサイズからキロメートルサイズまで一気に成長
することにより、メートルサイズでいる時間を短縮し、太陽まで落ちずにすむ。
・微惑星の暴走成長
衝突断面積に重力の効果を考慮する。
重力が強いほどは大きくなるので、質量の大きい微惑星は、他の微惑星
よりも大量のダストを食べ、この微惑星だけが急激に太っていく。これを「暴走
成長(runaway growth)」と呼ぶ。
この重力の効果(「重力フォーカシング」)を考慮した断面積を求めてみよう。
微惑星から無限遠にあるダストの初速度を、インパクトパラメータ(初速度
のままダストが進んだ場合の直線と、微惑星の中心との距離)を、微惑星に衝
突する直前の速度を、ダストの質量を、微惑星の質量と半径をとしよう。すると、エ
ネルギー保存則より、
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また角運動量保存則より、
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これらの式より、
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