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詳細は[3]参照のこと。
2相が平衡状態であるためには、
に加え化学ポテンシャル
が等しいこ
とが条件である。つまり、
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(43) |
でなければならない。前節と同様、
でもこれは成り立たなければな
らないので、
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(44) |
である。これを一次まで展開し、
の時の式を引くと、
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(45) |
となる。まとめると、
![\begin{displaymath}
\left[\left(\frac{\partial\mu_{l}}{\partial p}\right)_{T}
-...
...
-\left(\frac{\partial\mu_{v}}{\partial T}\right)_{P}\right]dT
\end{displaymath}](img140.png) |
(46) |
となる。
次に、Gibbs の自由エネルギーは
であるが、単位質量あたりを考えると
になる。この時、
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(47) |
であるので、
の係数より
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(48) |
であることがわかる。これを使うと、
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(49) |
となり、クラウジウス-クラペイロンの式
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(50) |
を得る。
NAGASHIMA Masahiro
平成20年5月17日
since 24 April 2003