■河村市長の発言要旨
河村たかし名古屋市長が27日の記者会見で語った発言要旨は次の通り。
「いわゆる南京事件はなかったのではないか」との発言は、30万人とされる組織的な大虐殺はなかったのではないかとの趣旨だ。
発言の趣旨が、南京ではあたかも「何もなかった」と誤解され、南京市の使節団が「なぜその場で反論しなかったのか」と批判を浴びたと聞いた。(20日にあった)表敬は極めて友好的に進んでおり、使節団に責任はなく、遺憾である。
相互理解と友好親善を深めるために、南京市と率直な意見交換、話し合いをしたいという私の真意が伝わらなかったとすれば遺憾に思う。また、真意が伝わらなかったことで、民間の皆さまに影響が及ぶことがあってはならないし、南京市の皆さまにもそのようにお願いしたい。
南京事件に関しては、日中歴史共同研究の報告書でも、犠牲者数や虐殺の定義などにおいて両国の意見に相違がある。
「いわゆる南京事件はなかったのではないか」との発言は撤回しない。ただ、いろいろな意見や立場があることは理解しており、率直な議論ができる日が早く来るように、日中友好関係が本当に進むように心から願っている。
(下線は引用者)