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Contents
空間そのものの膨張。
⇒遠い天体ほど速く遠ざかるように見える
★ハッブルの法則
- : 銀河の後退速度
- : 銀河の距離
- : ハッブル定数
- : 光のドップラー効果により測定
→スペクトル中の輝線・吸収線のズレを調べる
のとき、
(のときは、相対論が必要)
- : 近い銀河はセファイド型変光星
遠い銀河はタリー・フィッシャー関係など
.
- 明るい銀河ほど速く回転
- 輝線幅から回転速度を見積る
- とからを求める
★ハッブルダイヤグラム
ハッブルは当初 [km/s/Mpc]とした。
その後、距離測定の精度が上がり、 [km/s/Mpc]に。
[km/s/Mpc] (Freedmann et al. 2001): ハッブル宇宙望遠鏡による
★の意味
- : 単位長さ当たりの膨張速度⇒膨張率
通常、1Mpc離れた距離での後退速度。
- 簡単のため、等速膨張とする(const.)
離れた銀河:
には
離れた銀河:
には
以上より, 同じ時刻に一点に
⇒宇宙のはじまり
⇒ビッグバン宇宙論へ
★オルバースのパラドックス再び
膨張宇宙では、
- 宇宙年齢が有限()
- 光速が有限
⇒(この2つより)見える範囲が有限
- ドップラー効果により光の波長がのびる
→
より、エネルギーが落ちる
より、パラドックスは解決される。
★時間をさかのぼると?
断熱圧縮→温度上昇→ビッグバン宇宙
実際の宇宙年齢:
- 物質間の重力により、膨張にブレーキがかかる→減速
- 「真空のエネルギー」(ダークエネルギー、宇宙項、など)→加速
最新の観測結果では、宇宙年齢は約137億年
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NAGASHIMA Masahiro
2009-12-08