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次に、ハローはnon-zeroの領域でcollapseすることを考えてみよう。いままでは、
ハローは大きさを持っているにもかかわらず、空間上のある一点
での
smoothing scale の異なる密度揺らぎの相関を考えてきた。しかし、実際には、
になる点の周囲で、
となる確率を、
smoothing scale の範囲内で平均したものを
とする必要がある。
具体的には、
 |
(4.167) |
と、二体相関関数を陽に考えることになる。
詳細は [10,17] に譲り、定性的傾向だけ解説する。宇宙全体では、
の平均は当然0である。従って、ある点で
となっ
ていれば、その周囲では、確率的には
となっている方が多
いであろう。つまり、先程とは逆に、
となっていると考えられ
る。従って、大質量ハローは増え、小質量ハローは減る、ということになる。
NAGASHIMA Masahiro
2009-03-12