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 K ぐらいになり、銀河団スケー
ルでは
K ぐらいになり、銀河団スケー
ルでは  K (1keV) 程度になる。
K (1keV) 程度になる。
輻射機構を考えると、 K では水素原子の line cooling、即ち衝突に
より電子の準位がたたき上げられ、その後自発的に準位を下げる際に光子を放出
することでエネルギーを散逸させる機構が重要になる。一方、
K では水素原子の line cooling、即ち衝突に
より電子の準位がたたき上げられ、その後自発的に準位を下げる際に光子を放出
することでエネルギーを散逸させる機構が重要になる。一方、 程度では、
baryon はほぼ完全にイオン化しており、電子による制動輻射(bremsstrahlung)
が重要になる。
程度では、
baryon はほぼ完全にイオン化しており、電子による制動輻射(bremsstrahlung)
が重要になる。
エネルギー散逸率を普通 cooling function と呼び、 で表す。これは
温度と重元素量の関数になっている。実際の散逸率はガスの個数密度
で表す。これは
温度と重元素量の関数になっている。実際の散逸率はガスの個数密度 を用い
て
を用い
て となる。
となる。
ここで halo 中のガスの冷却の time-scale を見積ってみる。これは内部エネル
ギーがこの散逸率で散逸しきるのに要する time-scale なので、
|  | (5.98) | 
|  | (5.99) | 
 ならば、内部の baryon は shock 加熱で生じた温度による圧力を感じることな
く、dynamical time-scale で halo 中心部に落ち込んでいく。一方、逆の場合
は、銀河団ガスのように圧力で支えられ、準静的にエネルギーを散逸していく。
この様子をプロットすると図12のようになり、典型的な銀
河のスケールが冷却の効く範囲に納まっていることがわかる。
ならば、内部の baryon は shock 加熱で生じた温度による圧力を感じることな
く、dynamical time-scale で halo 中心部に落ち込んでいく。一方、逆の場合
は、銀河団ガスのように圧力で支えられ、準静的にエネルギーを散逸していく。
この様子をプロットすると図12のようになり、典型的な銀
河のスケールが冷却の効く範囲に納まっていることがわかる。
現実の宇宙では、
 程度ではQSOからのUV背景輻射により、cooling が抑
えられる可能性がある。ガスが多いと optical depth も大きいので shielding
が効いて UV が浸透しにくくなるが、小さい halo では加熱がよく効き得る。従っ
て、dwarf 銀河の形成を抑える可能性がある。
程度ではQSOからのUV背景輻射により、cooling が抑
えられる可能性がある。ガスが多いと optical depth も大きいので shielding
が効いて UV が浸透しにくくなるが、小さい halo では加熱がよく効き得る。従っ
て、dwarf 銀河の形成を抑える可能性がある。